まずは歯について基本的なことから説明していきましょう。歯の名称と役割、組織構造を理解することで、これから先の説明もわかりやすくなると思います。
人間の歯は乳歯で20本、永久歯は32本あります。右図にあるように、永久歯の場合、前歯は中切歯・側切歯・犬歯、奥歯は第1小臼歯・第2小臼歯・第1大臼歯・第2大臼歯・第3大臼歯(親知らず)で構成され、上下、左右に8本ずつ並んでいます。前歯は食べ物を噛みきるために薄く、奥歯は、前歯で噛みきった物を砕いてすりつぶすのに適した、うすのような形をしています。
       
  歯の構造は、見える部分を「歯冠」、歯茎に隠れて
いる部分を「歯根」といいます。歯冠は表面から内
部へ向かって「エナメル質」「象牙質」「歯髄」が
あります。歯根部にはエナメル質が無く、象牙質と
歯髄を「セメント質」という組織がおおっています。
それでは次に歯の病気や(虫歯、歯周病など)健康
にもたらす役割などに話を進めましょう。
     
 
   
  皆さんが歯医者さんを訪れる理由としては「歯が痛い」「歯がしみる」「歯茎が腫れた」「物が
噛めない」などの症状が多いと思います。実際、当院を訪れてくる患者さんにも、まず治療を開
始するに当たって、患者さんの歯の状態をしっかりと把握するためにカウンセリングを行ってい
るのですが、大半の方が何らかの痛みや、歯の不具合を訴えられます。
つまり歯が冒される病気のほとんどが身体的に影響を及ぼし、痛みを感じるなどといった実感で
きる症状にまで至っているケースが多いのです。そのほとんどが虫歯や歯周病といった症状で、
これは予防可能な病気でもあるわけです。しかし誰もがその予防法を知っているわけではありま
せんし、その方法が正しいかどうかも個人で判断できる人は少ないでしょう。
まず虫歯や歯周病が進行するのはなぜか?ということから考えて、正しい予防法を身につけ、日
頃から実践し、虫歯や歯周病にならないように努力しなければ、歯の健康は保てません。
     
 
   
  歯医者さんを訪れる理由として、何らかの痛みや不具合を自覚してからという場合が多いのは確
かな事なのですが、歯医者は悪い歯を治療するだけが役割ではないのです。矯正歯科や審美治療
を行っている歯医者さんもありますし、当院のように一般歯科としても虫歯や歯周病の予防的治
療は行っていますので、健康な歯を維持するためにも、もっともっと利用していただければと思
うのです。
虫歯予防のために、正しい歯磨きの指導を行い、食生活や食事そのものがどのように影響し、虫
歯や歯周病の原因につながるのかなど、医学的なアドバイスも行いますし、歯並びが悪いなどの
矯正治療に関することでも必ず信頼できる専門医を紹介しています。
     
 
   
  自分の歯でしっかり噛むことは健康にも役立ちます。噛むことは、消化に必要なアミラーゼの分
泌を促すほか、皮膚や血管の細胞を活性化しますし、さらに脳の血流が増加し老化が防げるなど
の効果もあるのです。子供の場合でも知能の発育、成長を促します。
この他にもよく噛むことによって、唾液も多く分泌されますが、唾液にはペルオキシダーゼなど
の抗菌酵素が含まれていて、虫歯菌などのバクテリアを殺菌します。
歯の健康を保つには、「痛くなってから治療する」よりも正しい噛み合わせの調整やブラッシン
グ、食事、定期的な衛生管理など、日常の予防に力を入れたいものです。「歯」そのものが健康
であれば、よく噛み食べることで、あなた自身の健康につながるのです。
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